100年を綴る、手紙ものがたり | 創業100周年記念サイト

特別なことだけじゃなく、些細な出来事も含めて、
日々の感謝の連続で、力強い100年を迎えることができました。

この先の100年も小さな感謝を一つひとつ大切に積み重ねていきたい。
私たち明治鋼業はそう考えています。

心に残る出来事を振り返りながら社員が綴った手紙を、
ここにいくつかご紹介します。

TEGAMI01最低のシステムと最高の後輩

先日は楽しくてつい飲み過ぎてしまいました。
いつもOG会に呼んでくれてありがとう。
最初は男性の私が参加していいのかなと思いましたが、
今では毎年声がかかるのを心待ちにしています。

思えば、あの最低の出来事がなかったら、
今のような関係は築けていなかったな、と思います。
実は最初、みんなのことを頼りない後輩だって思っていました。
ごめんなさい。ホントダメな先輩ですよね。

当時、私は部署に配属されたばかりで、
何もわからないままシステム入れ替えの担当になってしまって、
周りに頼れば良かったのにムキになって一人で抱え込み過ぎていました。
稼働したシステムは「明治鋼業史上最低のシステム」と言われるし、
苦情や改修依頼が殺到するし、あげくダウンして入院となり、
とんでもない迷惑をかけてしまって、情けなさと不安でいっぱいでした。

でも、みんなは、その危機を団結して乗り越えてくれただけでなく、
退院後、しばらく時短勤務だった私を温かく支えてくれましたよね。
ありがたくて、泣きそうになったのを覚えています。

あの時の最低の出来事が、今は素敵な思い出になりました。

結婚を機に一人また一人と退職した時は寂しかったですが、
OG会に呼んでくれて、親としてさらに逞しくなったみんなを見て、
私も頑張らないと、と思いました。
だから、今私がこうして役員になれているのはみんなのお陰です。
本当にありがとう。

この最高な関係がいつまでも続きますように。
また、次のOG会を楽しみにしています。

TEGAMI02金曜日のカレー

室長、ご無沙汰しております！
突然の手紙、驚かせてすみません。

室長、
10年ほど前、僕が新人だった頃に毎週金曜日になると室長が
カレーやシチューを作ってくれたのを覚えていますか。
キーマカレーやハヤシライス、ビーフシチューなど、
社員に振る舞ってくれましたよね。
今更ですが、あの時は本当にごちそうさまでした！

あと、お客さまをご招待してみんなで6階の食堂に集まって食べた時は、
正直、カレーでいいの？と思いながらも、
ウチの会社、アットホームだな～とも思いました。

実は、僕、キーマカレーあの時初めて食べたんですよ。
おいしくて衝撃でした。

家族にも食べさせたくて、
「余ったカレー持ち帰りたい人！」と声がかかると、
いつも真っ先に手を挙げてました。

先日、久々に実家に帰った時、ちょうど夕飯がカレーで、
なぜか室長のカレーの話になったんです。
あのカレーは美味しかったねぇ、と母が言い出し・・・。
そういえば久しぶりに室長のカレーが食べたいなと思い始めたら、
すっかり頭から離れなくなりまして。

そこで、大変図々しいお願いで申し訳ないのですが、
室長のカレーのレシピを教えていただくことはできないでしょうか！
実は、こうやって手紙を書いている間にも、
口がもう、室長のキーマカレーの口になっています！
お忙しいと思いますので、本当にいつでも、お時間のある時で結構です。

実は、今度実家に帰ったら、
母に作って食べさせてあげたいと思っています。
（と言いつつ、母に作ってもらう結果になる可能性も。。）
家族の笑顔をつなぐ、そして、室長のカレーを後世につなぐためにも？、
どうか、よろしくお願いします！

室長のカレーファンより

TEGAMI03恩返しの順送り

先輩、新型コロナが5類に移行してから、
少しずつリアル飲み会が復活してきましたよ。
先日久しぶりに社内のみんなと飲みに行ったんですよ。
飲みの席ならではの、ワイワイした空気が楽しかったなぁ。

先輩、私が若手だった頃、終業後、フロアに残っている全員に声をかけ、
「飲み行くぞ！」って連れて行ってくれましたよね。
連日声がかかって毎回奢ってくれるので、
さすがに申し訳なくってお金を払おうとすると、
「こういうのは順送りだから。
お前が上になったら後輩の分を払ってやれ」
と言って、絶対に受け取らなかったですよね。
豪快な人だなぁと驚いて、いつか後輩ができたら
こんな先輩になりたいと憧れました。

先輩、100周年記念パーティーで久々に会えるって、
すごく楽しみにしていたんですよ。
だから、突然の訃報を聞いて、
今もまだ信じられなくて呆然としています。

お会いしたかったです。
またあの頃のようにお酒を酌み交わしたかったです。
叱られたことだってたくさんあったはずなのに、
なんでだろう、楽しかったことしか思い出せません。

実は、先輩に言われた順送り、まだ出来てないんです。
でも、先輩が私に教えてくれた様々なことを必ず後輩に順送りして、
少しでもあの頃の先輩に近づきたい、いえ、
超えていきたいと思っています。
先輩、きっとどこからか、見ていてくださいね。

TEGAMI04この会社の平和は
ボスが守ってる

ボス、お疲れ様です。
告白しますが、僕、昔ボスのことが怖かったんです。

「明治鋼業には出入りしているメーカーや商社の人の中に、
営業からとても恐れられているメーカーのボスがいる」
そんな噂を聞いたのが、ボスを知った最初でした。
どんなに怖い人なのだろうと、ビクビクしながら初めて目にしたボスは、
横にも縦にも体が大きくて迫力満点！
目が合っただけでこちらが萎縮してしまうような威圧感がありました。
（まさにボスの風格と思い、
それから心の中でボスと呼ばせていただいています）

「担当ベースの交渉が硬直すると、ボスが現れて一蹴するんだよ」
先輩からそんな話も聞きました。
若手だった僕は、ボスと直接仕事の関わりはありませんでしたが、
数々の武勇伝を聞くたびに、ボスへの恐怖のみが刷り込まれたのでした。

やがて月日は流れて・・・
あの時周囲はボスの話で持ちきりでした。
「ボスが明治に来るらしい」
「ボスが明治の常務になるらしい」
「あの強面のボスが！僕らのボスに！」
驚きとともに、僕の中で、
ボスへの恐怖が頼もしさに、恐れが推しに変わったのです。

メーカーのボスから、明治の人になってくれたボス！
明治鋼業の小さい平和を守ってくれている、大きいボス！
ボスが自分の会社の上にいるというのは、
なんと心強いことなのでしょう。
ボス！これからも、全力でお慕い申し上げます！

TEGAMI05背中を押してくれた言葉

拝啓　新しい部署での仕事にもなんとか慣れてきました。
あの時の先輩の言葉がなければ今私はここにはいないのだな、
と思うと感慨深いです。

あの頃、私は入社して3年目でした。
入社前には総務部への配属を希望していましたが、
入社と同時に営業部に配属されました。
正直、引っ込み思案な私に営業が務まるのかな、
という不安がありましたが、
面倒見の良い先輩や、優しいお客さまに恵まれて、
営業という仕事の面白さが少しずつ感じられるようになってきました。

そんなある日、総務経理部への異動の話をいただき、
これで希望が叶うと嬉しかった半面、迷いがありました。
それは、担当についたばかりのお得意先が多く、
皆さんやお客さまに迷惑をかけるのではと思ったことが一つ、
そして、せっかく仲良くなれた先輩や同僚と
離れるのが寂しくもありました。

あれは、先輩と一緒にお得意先を回っていた時でしたね。
異動の話をいただいたけれど、
どうしようか迷っていると先輩に相談したら
「希望していた部署への移動なら、迷うことなんてないだろ。
全力で応援するよ」
と力強く言ってくれて。
その言葉に背中を押され、異動する決心がついたんです。

異動が決まってからも、営業部全体でサポートしていただいたからこそ、
無事に異動日までに業務の引き継ぎを完了することができました。
全て先輩とみなさんの協力があったからです。
本当にありがとうございます。

部署は変わってしまいましたが、皆さん、私の大事な先輩で仲間です。
時々は営業部のランチや飲み会にお邪魔させてください。　敬具

TEGAMI06不安を消した
先輩のマニュアル

ご出産おめでとうございます！
メールで送っていただいた赤ちゃんの写真、みんなで見ました！
目がクリクリで先輩にそっくり！可愛すぎです！

産休に入る前には、本当に色々とご迷惑おかけしました。
先輩から業務を引き継ぐにも、私は部署に異動してきたばかりで、
右も左もわからないぺーぺーで。
前部署との業務内容が全く違う上に、知識がほとんどなくて、
本当に、不安でいっぱいだったんです。
でも、いざ異動してきたら、
月の業務の流れから、細かい手順までとても丁寧で分かりやすい
引き継ぎのマニュアルが用意されていて、とても感動しました！

先輩、何もわからなくて質問ばかりの私に、
嫌な顔ひとつせず丁寧に答えてくれましたよね。
なかなか覚えられなくて焦っていた時も、励ましてくれましたよね。
あと、私が前部署で引き継ぎしていた頃に、
先輩毎日遅くまで残っていませんでしたか？
実は聞いちゃったんです。
先輩が業務後に引き継ぎマニュアルを作ってくださっていたって。
しかも私に気を遣わせないようにそれを内緒にしていたって。
もう、泣きます。先輩大好きです！